ドローンで水稲直播

JA佐久浅間
ドローンを使った水稲直播種作業
ドローンを使った水稲直播種作業

JA佐久浅間は、ドローンを活用して水田に播種を行い、省力化や低コスト化に期待ができる水稲直播栽培の実用化に向け取り組んでいる。
5月17日、JA管内9カ所の圃場で直播栽培試験を行った。ドローンを使った直播栽培は、苗の移植などの作業に比べ、大幅な省力化を期待することができる。昨年は、カルパー剤でコーティング(種を粘土鉱物などで包む)した種子のみ播種したが、新たに「鉄黒コート」と「リゾケアXL」も播種した。
「鉄黒コート」はコーティング時の発熱が無く、苗立ちが良く発芽が早いのが特徴。「リゾケアXL」はコーティング層に含まれる酸素などの作用で苗立ちを安定させるのが特徴だ。新たなコーティング技術で直播の課題である発芽や苗立ちを向上させる事に期待ができる。
カルパー剤でコーティングした種子を36アール、鉄黒コートを19アール、リゾケアXLを70アールの圃場に「コシヒカリ」をまいた。JAでは収穫期まで生育調査を行って発芽率や収量を検証し、実用化を目指す。
担当するJA営農経済部米穀課の田中達也係は「昨年から栽培試験をしているが課題は多い。課題を克服し、生産者の労力軽減と低コスト化を実現できるように取り組んでいきたい」と話している。

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