ユーカリ生産拡大へ苗供給

JAグリーン長野
苗を運び出す生産者
苗を運び出す生産者

JAグリーン長野花き部会花木専門部で振興する「ユーカリ」の苗配布と講習会を5月19日、長野市篠ノ井のJA育苗センターで行った。新たに導入・更新・拡大をねらう生産者42戸が午前10時から15時の間にセンターを訪れ、予め戸別に希望数量に分けられたポット苗を、生産者が持ち込んだコンテナに移動。営農技術員が移動作業を手伝いながら、定植のポイントや今後の管理についてアドバイスした。
苗の注文は、定年帰農者、花き部会員、法人等などから、約8,000本の申込みがあった。原産地からの種子供給が不透明な状況下、JAでは、4月7日から同センターで育苗管理をはじめ、多めに苗を確保。ユーカリの特性から、異株も混入するため、各戸に余分に苗を供給し、葉の形や葉色を目安に各自で判断するように要請。定植時には、根の活着を促進させるため、根の扱いや水管理に注意することを伝えた。定年退職を機に、200本の定植を予定する生産者の男性は「遊ばせている畑があり、ユーカリを植えてみようと2~3年検討し、やっと今年植えることができる。出荷に結び付けたい」と意欲。夫婦で200本の栽培に臨む男性は「一気に植えると管理が大変なので、今年だけでなく来年も見据えて増やしていけたら」と意気込んでいる。
ユーカリは、永年性の作物で初心者にも栽培管理がしやすく、遊休農地や中山間地での栽培もでき、冬場の収入につながる期待の品目。花き部会の主力品目の一つとして産地化がすすむなか、値崩れ防止へコンスタントな出荷調整を行いながら、さらなる生産拡大をめざす。

MENU