ズッキーニ栽培講習会/雨・風しのぎ高品質を/JA上伊那野菜部会

JA上伊那
指導員の説明とともに資料を確認する生産者
指導員の説明とともに資料を確認する生産者

JA上伊那野菜部会は5月11日から13日にかけて管内5会場でズッキーニ栽培講習会を開いた。本格的な栽培を前に、担当指導員が令和3年度の販売実績や令和4年度の栽培管理などについて説明した。
令和3年度の販売実績は生育遅れと梅雨明け後の天候が良好だったことで7月に出荷が集中。市場に潤沢に在庫があったことから単価が下がった。また、出荷量は8月中旬の長雨による影響があったものの、作付面積が増加したことから、年間の出荷量は前年を上回った。
11日に伊那市富県の富県集荷場で開かれた講習会には生産者やJA職員14人が参加。あいさつで営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「県下でも出荷が増えている品目。上伊那のズッキーニとしての有利販売のため、高品質になるよう栽培に取り組んでもらいたい」と話した。講習会ではアブラムシ対策としてシルバーストライプマルチを使用することや茎などの組織が弱く風や水に弱いことから、風向きを考慮して、つるを伸ばす方向を変えるなど対策してほしいと説明。また、摘果に関して1番果、2番果は形が悪くなりやすいため、早めに摘果することなどを指導した。ほかにも同JAの担当指導員が梅雨時期の対策と早めの情報提供で生産者の手助けをしていく。
今年の栽培面積は計画で880a、出荷は123,200ケース(2kg箱)を予定している。

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