地域に根差した活動を継続して20年余 青年部鼎支部の食育活動

JAみなみ信州
青年部員に教わりながらじゃがいもの植え付けを行う園児(撮影地:飯田市鼎)
青年部員に教わりながらじゃがいもの植え付けを行う園児(撮影地:飯田市鼎)

JAみなみ信州青年部鼎支部は、11日飯田市鼎の畑で、鼎あかり保育園とともにじゃがいも種芋の植え付け作業を行った。年中年長園児74人が、支部メンバー4人、JA職員2人と春の農作業を楽しんだ。
同支部が行う食育活動は、鼎地区に3つあった保育園児が同じ小学校に入学する前の交流できる場になればと20年ほど前に始まり、現在は2つの園が合併してできた同園でじゃがいもとさつまいもづくりの食育活動を継続している。
同支部の村澤俊彦(むらさわ としひこ)支部長(35)は「普段の真剣な農作業とは違い、喜んだり驚いたりする子どもの姿が見れる食育はこちらが元気をもらっている。地域交流を大切にし、地域に根差した活動しこれからも子供たちの成長を見守っていきたい」と話した。
支部メンバーが前日に畝づくりとマルチ張り、植え付け用の穴まで準備してあったため、この日園児たちは種芋を入れやさしく土をかぶせる作業を行った。作業後には村澤支部長が先生となり園児みんなで「芽が出てくれー、大きくなーれ、おいしくなーれ」と大きな声でおまじないをして作業を終えた。
作業を終えた園児は「たくさんとれるといいな」「カレーにして食べたい」など期待する様子を見せた。
同園の福岡恵子(ふくおか けいこ)園長先生は「以前から地域の農家さんが子どもたちの農業体験の場を作ってもらえ、たくさんの園児がいる中でも1人ひとりに体験させていただけることが本当にありがたい。子どもたちには実際に見て触って楽しんでもらいたい」と話した。
作業後に村澤支部長は「2週間くらいで芽がでてくるので、様子を見にきてね。元気なお芋ができるよう声をかけてください」と締めくくった。
同園では7月下旬にじゃがいもの収穫を予定する。

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