茅野市でセルリー初出荷/作柄上々 みずみずしいセルリーを味わって

JA信州諏訪
セルリーの出荷準備を進める矢嶋さん(左)
セルリーの出荷準備を進める矢嶋さん(左)

JA信州諏訪の主力農産物「セルリー」の出荷が5月9日、茅野市で始まった。矢嶋敦郎さん(70)が126ケース(1ケース10キロ換算)を茅野市営農センター南部センターに出荷。同センターで「セルリー初出荷セレモニー」を行った。生産者、JA役職員30人が出席し、高品質、安定生産・販売の1年となるよう祈念した。
この日出荷したのは、1月上旬から育苗し、3月4日にハウスへ定植したセルリーだ。矢嶋さんは家族ら5人で、夜明け前から作業を開始。皆で手分けしてセルリーを切り、外葉を取り除いて整えてから株元の土をていねいに洗い落とし、袋に入れた後、重さをはかって箱詰めを行った。
矢嶋さんは「冬の間は寒かったが、3~4月は暖かい日が続き、順調に生育が進んだ。昨年と同日に出荷でき、ほっとしている」と初出荷を喜んだ。また、「信州諏訪のセルリーはやわらかくてみずみずしい。全国の人はもちろん、地元の皆さんにも食べてもらいたい」と訴えた。
初出荷セレモニーでは、JA職員による販売報告や他産地の動向、新型コロナ感染対策を行ったうえ、カットセルリーの試食などを行った。
小松八郎組合長は「育苗期間に寒い日が続き、栽培に苦労されたと思うが、素晴らしいセルリーに仕上がっている。JAは今年も、関係各所との情報連携を行い、高値で販売できるよう努めていく。年間目標達成に向かって、出荷数量の確保をお願いしたい」とあいさつした。
同JA管内は夏場、国内に流通するセルリーの約9割が出荷される日本一の産地。2021年度は約71万3,645ケース(1ケース10キロ換算)を出荷した。2022年度は11月中旬までに、73万6000ケース(同)の出荷を目標に掲げている。

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