「樹熟トマト」で手取り向上をめざす

JAグリーン長野
出荷規格を確認する生産者
出荷規格を確認する生産者

JAグリーン長野野菜部会施設果菜専門部では2022年度も「樹熟トマト」の出荷販売に取り組む。樹熟トマトは、樹で完熟させてから収穫し、荷造り・出荷販売する企画で、野菜部会施設果菜専門部の希望者10人が取り組む。品物は、長野市内のスーパー7店舗(デリシア)で販売。今年は5月16日から出荷を開始し12月初旬まで週3回の出荷で、生産者の手取り向上と「地産地消」の促進につなげる。
この説明会を5月9日、長野市松代町の道島集荷所で開催し、生産者9人が出席。生産販売部営業課担当者が、出荷規格と出荷日、注意点を説明した。生産者の要望により、今年は出荷規格に300円・270円規格(いずれも1袋280g)を設定。既存規格とあわせて5規格を設け、生産者がサイズなどを判断しながら袋詰め・値付けを行っていくことを確認した。生産者からは、「値付や出荷の判断に活用するため、販売先の状況などの情報をこまめにつないでもらいたい」と要望が上がった。JA担当者は、適時の情報発信を約束し、引き続き、出荷を要請した。酒井悦男専門部長は、「直売販売は余るというリスクもあるものの、何でも値上がっているなかで、少しでも有利販売につなげてほしい」と話した。
同専門部では、6月上旬から市場出荷も本格化する。樹熟品は市場出荷物に比べてより長く樹で熟させるため、収穫時期の調整も可能となり、作業労力分散につながるため、生産者の状況や価格動向に合わせた取り組みを進めている。昨年度は32,679袋(1袋=280g)の出荷を確保。今年度も、より多くの出荷を呼び掛けていく予定だ。

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