シャクヤク本番へ

JAグリーン長野
見本を示し出荷規格を説明する営農技術員(左)
見本を示し出荷規格を説明する営農技術員(左)

JAグリーン長野花き部会シャクヤク専門部で露地の「シャクヤク」出荷が5月中旬にピークを迎える。ハウス物は4月30日から3軒で始まり、露地にバトンタッチ。競合産地の出荷がピークとなる5月下旬までの短期間に、出来るだけ多くの本数出荷をめざす。今年は等階級に最上等級「特秀」規格を設定し、生産意欲と手取り向上につなげる考えだ。
5月6日には管内2地区(長野市篠ノ井、若穂)で目揃会を開催。このうち、篠ノ井の東部青果物流通センター会場には生産者11人と検品担当の職員が出席。営農技術員が新等級の内容とともに出荷規格を説明した。今年は、昨年苦しんだ「凍霜害」の影響もなく、花芽分化期間の管理徹底に努めたことから、生育も品質も良く仕上がってきている。特秀品の確保も含め、理想的な花姿とボリュームアップをめざし、収穫までのかん水対策を徹底していくことを確認した。営農技術員は、「選別に手間がかかってしまうが、より丁寧に作られている品物を少しでも高く販売し、生産者の意欲向上につなげたい」と意欲。岡田清一専門部長は「これからいよいよ出荷が始まり、短期間の勝負で忙しいが、いい品物を出せるようにしていきたい」と話した。
同部会では、シャクヤクを振興品目に位置づけ、生産者・量の拡大をめざし、花き部会員の複合栽培や、定年帰農者への新規導入、また、果樹等の他品目生産者にも取り組みを呼び掛けている。

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