今年の生育も順調 セルリーほ場巡回を実施

JA松本ハイランド
ほ場巡回でセルリーの生育状況を確認する生産者ら
ほ場巡回でセルリーの生育状況を確認する生産者ら

JA松本ハイランドとJAあづみの生産者でつくる松本洋菜部会は4月27日、ほ場巡回を行った。ほ場ごとの生育状況を確認し生産者の栽培技術と品質の向上を図ろうと、毎年部会役員を中心に行っている。同支部役員とJA職員など関係者10人が参加し、同部会員のほ場5ヵ所を巡回。ほ場の環境や生育状況、病害虫の発生状況などを確認し、意見交換した。
今年は、2月、3月に低温が続いた影響で定植が例年より遅れたため、生育も数日程度の遅れがみられるものの、目立った病害虫の発生もなく生育は順調。今後の日照時間やハウス内の温度管理を徹底することで、5月上旬からの出荷を見込む。
巡回では、今年度より土壌肥料のバランスを見直すため試験肥料と通常肥料を使用したハウスの生育状況を確認。新肥料はコスト削減にもつながるため、生産者の手取り向上に期待できる。巡回後は、松本市のJAグリンパルで、出荷規格や出荷時期などの意見交換を行った。
同部会セルリー専門部の丸山芳利専門部長は「巡回したほ場は、どれも順調に生育していた。これから高温が続く季節になるので、温度管理に気を付けた管理をしていく。みずみずしく、おいしいセルリーを仕上げるので、消費者の皆さんはぜひ、期待して待っていてほしい」と話した。
同JA管内では、34戸の生産者が23ヘクタールを栽培し、春は5月中旬から6月上旬を最盛期に11万4000ケース(1ケース10キロ)を地元をはじめ、東京や大阪、名古屋などの市場に向けて出荷する計画。同部会のセルリーは「肉厚でみずみずしく、ボリューム感がある」と市場で消費者から人気だ。

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