ハウスブドウ初出荷 糖度、品質とも仕上がり上々

JA中野市
JAぶどうセンターで始まったハウスブドウの出荷作業
JAぶどうセンターで始まったハウスブドウの出荷作業

JA中野市とJA中野市ぶどう部会は4月27日、ハウス栽培のブドウ「ブラックビート」と「種なし巨峰」、「ナガノパープル」の3品種を初出荷した。この日は、2戸の農家が132キロを同JAのぶどう集出荷センターに持ち込み、選果担当者らが、外観のチェックや糖度、酸味などの品質を検査。東京、名古屋、大阪の市場へ出荷された。
今年は、大雪の影響で、ハウス被覆が例年より7日から10日遅れ、温度管理に細心の注意を払った。また、3月に入り低温が続き、ブドウの着色、食味が心配されたが、生産者の栽培管理の徹底と、4月に入ってから高温が続いたおかげで、粒肥大や食味、着色が整った良質のブドウに仕上がった。
同部会の武田直人部会長は「例年以上に雪が多く、ハウス内の温度管理が大変だったが、生産者の努力と技術で、今年も良質なぶどうを出荷することができた。全国各地、一人でも多くの方に味わっていただきたい」と話した。
同JAは、「食味重視」を基本に掲げ、糖度18度以上、酸味1パーセント未満を最低基準に設定。非破壊センサーで検査し、基準をクリアしたものだけを出荷している。
JAぶどう部会の部会員は546人で、管内の栽培面積は約350ヘクタール。27日の初出荷を皮切りに、「シャインマスカット」や「ピオーネ」などの主力品種が、来年1月までの約9カ月間、リレー出荷される。今年度の年間取扱目標は、出荷量77万ケース(5キロ換算)、販売金額67億円の必達を目指す。

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