作業省力化に結び付け ラジコンボートで除草剤散布

JA大北
ボートでの散布の様子を確認する農家ら
ボートでの散布の様子を確認する農家ら

JA大北は4月21日、池田町内の水稲ほ場で農薬散布用ボートの除草剤の散布実演会を開催した。農業現場での人手不足などが課題となるなか、作業の効率化や省力化に結び付けるの目的に、同JA南部営農センター池田センターが昨年より開催。当日は水稲生産農家や同町役場職員、JA営農指導員など20人近くが参加。参加者は実演と実際の操作を通して性能や操作性などを確認していた。
実演会は同JAと取り引きを行っている農薬メーカーと共同で開催。農薬メーカーの担当者から機種の性能や特徴などについて説明があった後、実際のほ場で除草剤の散布実演を行った。実演が行われた農薬散布用のボートは軽量で簡単に持ち運ぶことができ、サイズも軽トラックで運べるほど。タンク容量は10Lで農薬約2ヘクタール分が入る。操作も専用のコントローラーで機械操作に慣れていない人でも簡単に覚えることができ、何よりの特徴として、農薬散布用ドローンなどと異なり免許が不要。1人でも作業が可能だ。実際に操作を体験した農家らも短時間で操作を覚えていた。
使用できる期間としては稲の短いうちで田植え後一か月くらいまでの間。深水の状態が望ましい。速度も出せ、小回りもきくため、慣れれば短時間で散布が完了する。
同散布ボートは今年から同農薬メーカーより同センターが貸与を受けた。実演会を主催した同センターの高橋恵三センター長は「JAにてしっかりとボートが活用できるように、農家への貸し出しなど活用の仕方について、様子をみながら今後の在り方を検討していきたい」としている。

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