JAあづみ果樹園芸専門委員会は15日、安曇野市三郷の果実中央選果所で第56回通常総会を開いた。常任委員やJA職員など約40人が出席。2021年度事業報告や22年度事業計画案の承認、役員改選などを行った。
21年度は、春先の凍霜害や夏場の高温・降雨など過去に類を見ない気象災害の被害を受けた。果樹全体の生産販売高は前年対比約7億円減の18億9532万円と昭和55年以来、41年ぶりに20億円を下回る結果となった。
22年度は(1)売れる果物の総合供給産地を目指す(2)収穫量の確保につながる営農指導を通じ信頼される産地づくりを進める(3)持続可能な果樹生産基盤づくりのため担い手の確保に取り組む、など9つの重点課題を共有した。
役員改選ではりんごを栽培する大倉典明さん(60)が委員長に就任。大倉さんは「コロナ禍で先行きは不透明だが、役員を中心に協力し合いながら会を運営していきたい」とあいさつした。
二村恵常務は「新型コロナウイルス感染症や資材の高騰など状況は厳しさを増す中、儲かる品目の選択、リンゴの品種構成など先の事を一緒に議論しながら考えていきたい」と述べた。