加工用ニンジン栽培講習会/大幅な面積拡大で新たな取引も/JA上伊那野菜部会

JA上伊那
播種から収穫までの指導を聞く参加者
播種から収穫までの指導を聞く参加者

JA上伊那野菜部会は4月19日、伊那市狐島のJA本所で加工用ニンジン栽培講習会を開いた。生産者やJA職員、買い取りメーカーなど23人が参加。令和4年度の生産計画について説明があった。
令和3年度は8月の長雨により出荷できない圃場があるなど大きな被害を受け、12戸で1.7ha、約18tの出荷にとどまった。
令和4年度は補助事業を活用し、新規で栽培を始める農家や面積拡大で16戸が合わせて約10ha、222tの出荷を予定している。また、大幅に作付面積が増えたことにより、既存出荷先の長野興農株式会社に加え、新たにカゴメ株式会社と提携。長野興農(株)には同JAが推奨する品種をきれいに洗ってから出荷する。また、カゴメ(株)へは専用の品種を栽培し洗わずに出荷する。
講習会では補助事業についての説明のほか、播種から収穫までの指導や各メーカーからの出荷時の注意点などが説明された。
同JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「作業の機械化や多品目と収穫時期の調整がしやすい品目。水田転作畑の活用として期待できる」と話した。
管内の加工用ニンジンは7月から播種を行い、10月下旬から収穫となる。

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