梨の開葯が始まる/受粉作業に向けて準備/JA上伊那果樹部会

JA上伊那
葯採取機を使う石川さん
葯採取機を使う石川さん

JA上伊那果樹部会は管内5ヵ所で梨の開葯所を開設している。管内では開花状況に合わせて各地区の開葯所を開設。今年は4月上旬に日中の気温が急激に高まったことで、平年より早く開花が始まっている。上伊那全体では4月5日に開設し、4月末ごろまでを予定している。
開葯所では花粉が入っている生葯から人工授粉用の花粉を取り出す開葯作業が行われている。また、生葯を作るのに必要な葯採取機を持たない生産者は開花直前の花を持ち込み、花弁や花糸などを取り除く作業から開葯所で行うことができる。
同部会南部支会中川分会は同JA中川資材店に開設。4月12日に開葯所で作業を行った石川亜樹則さん、梓さん夫妻は「昨年就農し初めての作業。この花粉を使ってしっかり受粉させ、昨年よりおいしい梨を皆さんに届けたい」と笑顔を見せた。
同開葯所の担当者は「温度管理などに気を付けながら、丁寧な作業を心掛けていく」と話した。
管内の受粉作業は早いところで11日から始まった。同JAでは梨の生育が早まっているため、作業に遅れが生じないよう呼びかけを行っている。

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