規格外の果樹に新たな販路/フルーツティー販売開始

JAながの
秋映(左)とシャインマスカット(右)のフルーツティーを紹介する田邊さん
秋映(左)とシャインマスカット(右)のフルーツティーを紹介する田邊さん

JAながのは4月1日、まるごと食べられるフルーツティーを紅茶製造メーカーで静岡県の「ティートリコ」とコラボレーションし、ブドウの「シャインマスカット」とリンゴの「秋映」の2種類を販売開始した。茶葉の代わりに管内で生産された果樹にドライ加工を施したもの使用し、果樹の芳醇な香りとシャキッとしたドライフルーツの食感が会いまった贅沢な味わいが楽しめる。
製造工程は、同JA子会社の(株)ながの農家が専用の機械で果樹にドライ加工を行った後、同メーカーが原料に合わせてその他のドライフルーツや香料などブレンド配合する。同JA営農販売企画課の小林俊一課長は「繰り返す異常気象で果樹への影響が大きく対策が急務であった」とした上で「規格外で出荷できない農産物に「加工品」として新たな命を吹き込み消費者へ届けることで農家所得の向上や農産物廃棄の軽減など持続可能な社会貢献をして行きたい」と販売強化に意気込む。また、企画立案から携わった同課の田邊カレンさんは「女性目線の香り付けや、かわいらしい包装にこだわりました。ノンカフェインなので小さいお子様や妊娠されている方、寝る前にも楽しめます」と説明した。今後はあんず・ブルーベリー・もも・いちご・ナガノパープル・りんご(スイート・ふじ)など収穫時期に合わせた製品も検討している。JAではフードロスの削減やSDGsの取組強化につなげて行きたい考えだ。
商品は一袋20グラムで大き目のティーカップで1杯分、同JAが運営する農産物公式オンラインショップ「たーんとながの」やJA農産物直売所で2種セットを500円で販売している。コンパクトなサイズでちょっとしたお土産や贈り物にも重宝しそうだ。

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