販売農家育成へ 初心者向け講座を開講

JAグリーン長野
資料を説明する営農技術員
資料を説明する営農技術員

JAグリーン長野は4月9日、長野市篠ノ井の営農センターで2022年度の「グリーン農業講座」を開講した。定年帰農者や新規就農者など、農業を始めたばかりの人や農業に興味のある人を対象に、農業の品目提案、栽培技術等、幅広い知識を指導する。今年は、5人が受講を希望。講座を農業の入り口に、JAとの関わりも深めながら、販売農家の育成につなげたい考えだ。
初回は、オリエンテーションとJAで振興する花き・水稲・野菜・果樹に関する春の作業の方法やポイントを各担当の営農技術員がそれぞれ説明。また、定年帰農者に向く品目なども提案し、出荷販売につなげるを勧めた。野菜の講座では、「土づくり」の重要性を説明。作物づくりに向く「フカフカの土」と向かない土の違いを見せようと、ペットボトルに入れたそれぞれの土に、水を流し込み、浸透具合を示した。受講生は熱心に資料にメモを取り、さらに質問を寄せていた。
富澤繁男営農部長は、「講座で広く学び、各品目を詳しく学ぶ品目別セミナーや生産部会への加入など、ぜひ販売へもステップアップしていっていただきたい」と話し、JAの支援を約束した。講座は今後、月に1回・翌1月まで、土曜日にほ場で開催。少人数開催の利点を生かし、カリキュラムのほか、それぞれの要望に合わせた品目・技術等の指導も行う予定。

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