2年の研修で独立就農を目指す 南信州担い手就農研修制度第5期研修生入所式

JAみなみ信州
研修生代表のあいさつを行う古山宏樹さん(長野県飯田市で)
研修生代表のあいさつを行う古山宏樹さん(長野県飯田市で)

地域農業の担い手づくりを行う南信州・担い手州プロデュースは4日、飯田市鼎のJAみなみ信州本所で、南信州担い手就農研修制度の第5期研修生の研修入所式を行った。
今期入所した第5期生は6名。うち、県外からの移住者は4名で各行政の地域おこし協力隊(高森町1人、豊丘村1人、喬木村1人、阿智村1人)に所属。地元出身者は飯田市の2名で農業次世代人材投資事業の準備型を活用した同JAのグループ会社「(株)市田柿本舗ぷらう」に所属。研修では推奨品目の“夏秋きゅうり”と“市田柿”の総合経営の実践研修を中心に2年間の就農研修に取り組み、研修終了後には所属市町村での独立就農を目指す。第5期生は30代から50歳代で、県外者は東京都や神奈川県、愛知県からのIターン者。前職は運送業や介護職など。昨年度の研修生誘致は新型コロナの影響から対面でのフェアや相談会などは自粛したが、オンライン相談会やメールを活用した個別の情報提供などで誘致に結び付けた。
入所式で研修生を代表して古山宏樹(ふるやま・ひろき)さん(43)は「2年後の就農まで、栽培技術の習得に向け精一杯研修に励んでいきます。地域の新たな農業人材として積極的に地域に溶け込み、将来は中核農業者の一員となれるよう努力していきます」と誓いの言葉を述べた。
同JAの寺沢寿男(てらさわ・としお)組合長は「強い決意と夢を持ってこの地で研修生となっていただきました。研修の指導体制には万全を期しており行政やJAがサポートしていきますので、その思いをしっかりと実現できるよう研修に励んでください」と激励した。
研修は2年目のシーズンを迎える4期生4人と一緒に進め、4月上旬の農機具講習会、きゅうり圃場の土づくりを行い、5月中旬に予定する定植作業から本格的な実習を進めていく。

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