JAグリーン長野主力の果樹品目のうち、最も早く開花が宣言される「アンズ」の開花調査として、3月下旬から営農技術員と販売担当者が長野市松代町を中心に園地巡回を行っている。温暖な気候もあり、一時的に開花が早まることが予想されたが、4月1日時点で、日当たりがよくコンクリート等の照り返しがあるところや松代町東条で生産者らが行う「東条あんずまつり」(JAグリーン長野協賛)会場では開花が見られたものの、定点木での開花が見られていない。1日から3日にかけて、低温が続くことが予想されているため、開花宣言は昨年より11日遅く、平年よりも1日遅い4月4日を見込むが、JAでは開花前後から凍霜害を懸念し、対策の徹底を生産者に呼び掛けている。
また、開花を前に3月26日に、JA営農部に農作物凍霜害対策本部を設置し、温度観測や状況把握を行うとともに、対策が必要な日などに、営農情報配信システム等を通じて対策を呼び掛け、凍霜害被害防止につなげたい考えだ。
開花調査を行った職員は、「あんずを心待ちにしているお客様にお届けできるよう、凍霜害対策や適正な着果管理を呼び掛けていきたい。」と話している。