シャインマスカット販売金額23%増 クイーンルージュに増産要望

JAあづみ
部会長に選任され意気込みを述べる丸山さん(左から1人目)
部会長に選任され意気込みを述べる丸山さん(左から1人目)

JAあづみぶどう部会は25日、安曇野市三郷の果実中央選果所で第37回通常総会を開いた。部会員やJA役職員ら14人が参加し、2021年度の生産販売実績や22年度事業計画、役員の選任など4つの議案を審議し、承認した。
二村恵常務は「4月に発生した凍霜害などの気象災害により、果実全般が甚大な被害を受ける中、ぶどうのみ前年度を上回る実績を残していただいた。引き続き、市場が求める品種や需要に対応しながら生産に励んでほしい」と挨拶した。
21年度ぶどう販売金額は前年対比5%増の3,768万円、出荷数量は同比6%減の6,400ケース(1ケース=5キロ)だった。
特にシャインマスカットの出荷数量は、前年対比7%増の1,814ケース(1ケース=5キロ)、販売金額は同比23%増の1,674万円とともに前年度を上回った。取引市場からの引き合いが強く、単価が高く推移し、堅調な販売となった。
初出荷となったクイーンルージュは、平均単価16,500円(1ケース=5キロ)だった。着色管理に課題は残るものの、市場関係者から食味が高く評価され、増産を要望されている。
22年度の振興対策は品質確保・安定生産のための房づくりと、老木樹の改植・栽培面積の拡大などを、販売対策は品質確保のため出荷袋による脱粒防止対応、5キロ箱の出荷拡大などを確認した。
役員の選任では、部会長に丸山政則さんを、副部会長に石曽根光徳さんを選んだ。
丸山政則部会長は「安心・安全な安曇野産ぶどうを消費者に届けるため部会員一丸となって活動していきたい」と意気込んだ。

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