地域の中核農業者へ 担い手研修第3期生3名が独立就農

JAみなみ信州
修了証を授与される研修生
修了証を授与される研修生

JAみなみ信州と管内14市町村が連携した農業の担い手づくりの取り組み「南信州・担い手就農プロデュース」は23日、飯田市鼎の同JA本所で南信州担い手就農研修制度第3期生研修修了式を行った。同研修生3名、南信州農業農村支援センター所長、豊丘村・喬木村の研修生受入担当者、(株)市田柿本舗ぷらう役員、同JA役職員ら24名が参加した。同研修生は4月から豊丘村と喬木村でそれぞれ独立就農する。
修了式では同研修生の板敷樹人(いたしき・みきと)さん、木村一郎(きむら・いちろう)さん、中島武(なかじま・たけし)さんに同JA寺沢寿男組合長が修了証を授与し、同JA小林正和専務が記念品を贈呈した。
研修生を代表して決意表明をした中島さんは「指導マネージャーをはじめ多くの方のご支援をいただいた2年間の研修を生かし、地域農業の担い手として貢献できるよう精一杯農業経営に励みます」と述べた。
寺沢組合長は「農業は大きな可能性を持った産業。市田柿を柱に優れたブランドのあるこの南信州の地で長く農業に取り組んでいただきたい。1日も早く充実した農業経営ができるようJAも引き続きサポートしていきます」と激励した。
同研修生は夏秋きゅうりと市田柿を栽培品目とし、土づくりに備えるなど就農に向けた準備を進め、南信州での農業生活をスタートしている。
同プロデュースは、地域農業の中核的な担い手育成を目的として研修生を募り、南信州での就農を前提として2年間の研修を行っている。研修では農業や農業経営の基礎と、同JAが推奨する夏秋きゅうりと市田柿の複合栽培での栽培管理・加工・出荷等の技術を習得。同JAが就農研修や独立就農後のフォローも行い地域に根付いた農業者を育成する。現在は1・2期生9名が飯田下伊那で就農している。

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