川辺小2年生「わら納豆」発酵食文化を体験

JA信州うえだ
わらつと作りを体験する児童
わらつと作りを体験する児童

JA信州うえだの生産者グループ「しおだSUNダイズ」は3月11・14日、上田市立川辺小学校2年生33人とわら納豆を作った。
同グループは、主に大豆生産活動に取り組んでいて、長野県上伊那郡飯島町の「南信州米俵保存会」と連携してわら納豆作りにも取り組んでいる。消えつつあるわら納豆の発酵食文化を上田市塩田産の大豆とわらを使って作ることで発信したいと考えていた。
そんな時、料理研究家の玉鷲美穂さんから同小学校2年生が「大豆100粒運動」を行っていることを聞き、児童が自ら育て収穫した大豆を使いわら納豆を作ることで、発酵食文化に触れ、食と農について考えるきっかけになって欲しいと企画した。
上田市農産物マーケティング推進室の矢ヶ崎舜さん、南信州米俵保存会の酒井裕司さんとJA信州うえだ塩田地区事業部営農課の岡田実さんが協力して行った。
初日の11日は、同グループが稲わらを提供し、わら納豆作りに欠かせない「わらつと」をみんなで協力して作った。
14日は、児童が自分たちで育てた大豆の煮豆を「わらつと」に詰めて納豆を仕込んだ後、ウエブシステムで南信州米俵保存会の酒井裕司さんと教室をつなぎ、酒井さんが取り組むわら細工や米俵マラソンの企画、土俵俵作りなどの話しを聞いた。児童たちには普段聞くことのない日本の文化に触れる貴重な時間となった。
玉鷲美穂さんは、児童たちに「持ち帰ったわら納豆はお父さんお母さんに作り方を教えながら、一緒に味わって欲しい」と話し、しおだSUNダイズ宮澤敏弘会長は、「とても楽しそうにわら細工を作っている児童の姿に元気をもらえた。発酵食文化を広く知ってもらい、地元の大豆を食べたいと思ってもらえると嬉しい」と話した。

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