高品質にこだわる産地づくり「選ばれる産地」へさらなる高みを目指す

JAみなみ信州
「シャインマスカットの部」最優秀賞を受賞した安藤則雄さん
「シャインマスカットの部」最優秀賞を受賞した安藤則雄さん

JAみなみ信州と同JAぶどう部会(友谷光部会長)は28日、飯田市鼎の同JA本所で令和3年度JAみなみ信州ぶどうコンクール表彰式を開いた。受賞者、同部会役員、同JA役職員、長野県職員ら18人が出席した。
生産者が年々増加する中、“選ばれる産地”を目指して高品質均一化に取り組む同部会では、部会全体の栽培技術や品質向上を目的にJA独自で毎年コンクールを行っている。「ナガノパープルの部」では4回目にして初めて“自分たちが目指すぶどう”と認める最優秀賞を選出。さらに今年初めて「年間秀率最優秀の部」を設け、生産者の競争力を高めることで産地全体のさらなる発展を目指す。
第5回ぶどうコンクール審査会「ナガノパープルの部」は8月30日に、「シャインマスカットの部」を9月24日に行った。令和3年度はぶどう栽培には厳しい天候条件となる中、「ナガノパープルの部」では初めてとなる最優秀賞を選出。「シャインマスカットの部」では過去最高の25点の出品があった。「年間秀率最優秀の部」では、5kg箱を150ケース以上出荷した生産者の中で、ナガノパープル、シャインマスカットそれぞれにおいて最高品質の1秀比率が最も高い上位1名を選出した。
ナガノパープルの部で最優秀賞を受賞した松川町の松尾優(まつお・ゆたか)さんは「若い生産者が熟練の技を引き継ぎ、ぶどう栽培を盛り上げてくれていることを嬉しく思っている。産地全体として成長できるよう、これからもJAの支援をもらいながら高品質なぶどうづくりを頑張っていきたい」と話した。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「県内トップバッターの出荷で、良いぶどうが安定的に揃う産地としてみなみ信州を売り込むことができた。生産者とJAの連携した取り組みが成果に表れてきた」と話した。
2013年の部会員は118人で販売実績はおよそ1億円だったが、今年度の部会員は257人で、販売実績も2億7,000万円(前年比112%)となり、高品質なぶどうが揃う産地へと成長している。
また、同日に令和3年度長野県園芸特産振興展「第54回うまいくだものコンクールぶどうの部シャインマスカット」の表彰も行い、高森町の安藤則雄さんが出品数57点の中から長野県園芸特産振興推進協議会長賞を受賞し表彰した。

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