「伊那華のみそ娘」仕込み/100%伊那市産の無添加みそ/伊那華のみそ娘加工組合

JA上伊那
みそをたるに詰め込む組合員
みそをたるに詰め込む組合員

伊那華のみそ娘加工組合は伊那市東春近にある同組合の加工所で「伊那華のみそ娘」の仕込み作業を行っている。「伊那華のみそ娘」はJA上伊那のプライベートブランドのひとつで原料の大豆や米は100%伊那市産。添加物は一切使用せず、昔ながらの製法でみそ造りを行っている。
3月9日には組合員6人が作業にあたり、約340キロのみそを仕込んだ。作業では伊那市産の大豆「ギンレイ」を蒸してすりつぶし、あら塩や米麹、塩水と混ぜ合わせ、たるに詰め込んだ。同組合では米麹も伊那市産の「コシヒカリ」を使用し手作りしている。また、雑菌の繁殖を抑えるため毎年、寒仕込みでこの時期に仕込みを行っている。7月には天地返しの作業を行い、来年の2月ごろに完成。寒仕込みで造ることでゆっくりと発酵させることができ、味にも深みが出るという。今年は3月中旬までに全部で5トンを仕込む予定。
同組合は2008年にJA上伊那生活部会の部会員が中心となって立ち上げた組織。昨年から新しい組合員も入り、昔ながらのみそ造りをつなげている。
完成したみそは「伊那華のみそ娘」として同JAの直売所やファミリーマートJA店、A・コープ店などで販売。ほかにも、管内の小中学校や保育園の給食でも使用されている。
同組合の小林都志子組合長は「発酵食品のみそは身体にいい。ぜひ若い人たちにも、みそ本来の味を楽しんでもらいたい」と笑顔で話した。

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