JA信州諏訪は3月上旬、廃油石鹸づくり講習会を開いた。管理部協同活動推進課のくらしの担当職員ら5人が参加。廃油からできる、服の襟や靴下の汚れ、台所周りの汚れ落としなどにも役立つ石鹸のつくり方を学んだ。今後、各地で講習会を開いて多くの組合員に広めていきたい考えだ。
廃油石鹸づくりは、女性部富士見町ブロックで10年以上継続している活動。農業祭での販売や小・中学校への寄贈なども行っている。今回は、職員が「廃油の有効活用は、SDGs(持続可能な開発目標)につながる活動。つくり方を教わってより多くの組合員に広め、SDGsについて考えるきっかけにしたい」と提案。同ブロック事務局の小林明美さんを講師に、初めて開いたもの。
職員宅とJA施設から廃油約6.6Lを回収。一斗缶に苛性ソーダを入れて水で溶かし、廃油を静かに流し込んだ。木製の棒を使ってかき混ぜること約30~40分。キャラメル色でとろりとした廃油石鹸ができあがった。牛乳パックを切ってつくった型に入れてこの日の作業は終了。約1カ月後に型から取り出し、実際に使用してみる予定だ。
同課の矢島優香さんは「難しいイメージだったが、思っていたよりも手軽にできた。今日の学びを生かして多くの組合員に廃油石鹸を広め、皆でSDGsについて考える機会としたい」と話していた。