自己取りでコスト低減に寄与

JAグリーン長野
注文のグリーン長野専用肥料を軽トラックに積み込む職員
注文のグリーン長野専用肥料を軽トラックに積み込む職員

JAグリーン長野生産購買部は3月3日から管内地区ごとに肥料の「自己引き取り」を始めた。通称「自己取り(じこどり)」は、JAが進める肥料・農薬・果実袋の「年間特別予約」(1月)において注文を受けた肥料のうち、春夏に必要な肥料について、注文した生産者に指定のJA施設まで取りに来てもらうもの。一括注文による数量の積み上げと、引取による配送費用・負担の削減によって生産者の資材コスト削減につなげることが目的。毎年、管内の生産者が必要とする肥料・農薬等を営農技術員を中心に選定し、生産購買部担当がメーカーと価格交渉して、生産者視点に立ったラインナップを目指している。また、特に使用する農薬41剤・肥料11点を「重点品目」として、競合店に負けない低価格を目指した。生産部会を中心に生産者各戸へ利用を促進。春肥の注文件数は2,204件(前年92件減)、注文袋数は前年比96%と、注文件数の減少が課題。JAでは、「事業分量配当金」を通じた購入者への還元を検討(総代会にて決定)しているほか、2022年度中には、ラインナップの検討継続、注文方法へのインターネット注文の導入も検討し、注文件数の維持拡大につなげる考えだ。
3月7日には、長野市篠ノ井のJA東部ライスセンター会場で、対象53戸の肥料自己引き取りを行った。朝9時から生産者が軽トラック等で訪れ、JA担当者が荷台に注文品の肥料を載せた。JAでは、年間特別予約によるコスト削減を自己改革の一つに掲げ2022年度から25年度でも重点品目のさらなる価格低減策による生産者コスト低減と利用者の拡大を目指している。自己引き取りは3月下旬まで全24会場で行う予定だ。

MENU