JA上伊那の主力品目である白ネギの播種作業が最盛期を迎えている。播種作業は1月中旬から始まり4月まで続く予定。管内では生産者が個人で播種や育苗を行うほか、同JAが注文を取りまとめ指定の委託育苗所へ播種や育苗を依頼する。同JAでは2022年度、65.4ヘクタールの作付け、販売高5億3000万円を目指している。
2月24日、委託育苗所のひとつである伊那市西春近の池上育苗では従業員6人が播種作業を行った。この日は専用チェーンポット850枚へ播種。土の状態を見極めながら自動播種機を使って丁寧に作業を行った。同育苗所では4月上旬までに1万枚の播種を行う。播種後は5度以下にならないよう温度管理された育苗ハウスへと並べられ約2ヵ月間かけて育苗。同育苗所では生産者へより良い苗を届けるため、手作業で水やりを行い苗の状態の確認を行っている。生産者への受け渡しは3月中旬から6月上旬を予定している。
同育苗所の池上淳一代表(58)は「白ネギは栽培しやすい品目なので若い人もぜひ栽培を始めてもらい、地域の農業を守っていければ」と話した。