高品質な水稲種子の栽培に向け特別指導会開く

JAグリーン長野
農薬メーカーによる実演を確認する生産者
農薬メーカーによる実演を確認する生産者

JAグリーン長野水稲採種部会は、2022年産水稲種子の高品質栽培へスタートを切った。3月1日・2日に長野市信更町内4会場で22年度初回となる「水稲種子消毒 特別指導会」を開催。種子の大敵となる病気等の発生抑止による高品質な種子栽培に向け、長野農業農村支援センター担当と農薬メーカー、JA営農技術員を講師に、種子消毒の注意点、発芽、育苗管理のポイントを再確認した。
信更流通センター会場(同町)で1日に行った指導会には部会員27人が出席。支援センター指導員が、消毒・浸種時のこまめな水温管理が発芽率の向上、また、生育ムラや生育障害の防止につながることを説明。育苗管理時は、病害の有無などを確認し、本田への定植時に病害の混入防止につなげるよう指導した。農薬メーカーは種子消毒剤の活用と浸種方法、ポイントを実演。JA営農技術員は「毎年のことだが、講習内容を確認して、良質な苗づくりにつなげてほしい」と話した。
同部会は、県内でも有数の水稲種子産地として、県内への供給にむけた水稲種子栽培に取り組んでいる。2021年度は、倒伏も少なく、品質も良く仕上がったことから250トン(前年対比106%)と契約数量(240トン)以上を確保した。水稲生産量の減産・縮小傾向にあるなか、22年度も同様の契約確保へ検討を進めている。

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