JAあづみもも部は2月25日、安曇野市三郷の小倉ふれあいセンターで第37回通常総会と2021年度生産販売実績検討会を開いた。
部会員やJA職員ら約20人が出席し、21年部会事業報告や22年度部会事業計画、役員選任など4つの議案を審議し承認。21年度生産販売実績及び22年度生産販売方針を確認した。
役員選任では、部会長に百瀬洋平さん、副部長には大倉美智子さんをそれぞれ再任した。
21年度の販売金額は前年比111%、約80万円増の754万円、出荷数量は同比101%の2625ケースだった。気象災害などの影響を受けながらも生産者の努力や障害果の企画販売が奏功。平均単価も同比110%の2,874円と高値で推移した。
21年度の生育状況は春先の凍霜害の影響で着果量が少なく、重要病害の穿孔細菌病や強風によるスレなどの発生もあり製品の出荷数量は伸び悩んだが、玉肥大は良好だった。家庭内消費向けの新企画として障害果などを中心とする「1.5キロ箱」の販売を進めた結果、販路拡大や平均単価の底上げに繋がり、販売金額・平均単価ともに昨年を上回る実績となった。
22年度の振興対策として、穿孔細菌病に対する防除指導を徹底し、単位生産性の向上や高品質生産を図る。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「重要病害であるせん孔細菌病の発生を抑制する為、耕種的防除の徹底を呼び掛け、販売面では本年度も引き続き2個・4個入りパックなど特殊荷造りによる有利販売に取り組むなど農家手取りの確保に繋げていきたい」と意気込んだ。
百瀬洋平部会長は「昨年、凍霜害に見舞われながらも高品質で単価の取れる桃の生産が出来ている。これだけの物が作れていることを自信に、作り続けて欲しい」と生産振興を呼びかけた。