歯ごたえ抜群!自信作の完成/上野大根たくあん漬け

JA信州諏訪
手際よく箱詰め作業をする組合員ら
手際よく箱詰め作業をする組合員ら

諏訪市豊田上野地区特産の上野大根たくあん漬けが、今年も完成した。上野大根加工組合の加工所で2月25日から27日の3日間、組合員ら12人が慣れた手つきで手際よく箱詰め作業を行い、注文者への引き渡し準備を整えた。
上野大根は県の「信州の伝統野菜」に認定。根部の長さが17~24センチ前後、直径は4~5センチで、先端部が丸みを帯びた形をしている。肉質は歯ごたえがあり、辛みの中にほのかな甘さがあるのが特徴。現在は品種登録された「諏訪湖姫」を栽培している。
昨年の11月上旬に収穫した大根は、中・下旬に砂糖や塩、いりぬかを被せた後、甘みを出すためにむいた柿の皮、香り付けとしてナスの葉を入れ漬け込み、約3カ月かけて1万3000本を熟成した。手軽に購入できるようにと、2020年から10本入りを新設。従来の20本入りと合わせて約700箱を出荷する。
同組合はたくあん漬けの伝統の味を守り続け、毎年、県内外から多くの注文が寄せられる。笠原正夫組合長(71)は「とてもおいしくできた。歯ごたえ抜群の自信作です。ご飯のお供、お茶請けとして是非食べてほしい」と笑顔で話した。
予約注文者へはJAの直売所や委託店での店頭受取または配達を順次行う。同加工所での受け渡しは3月6日。新型コロナウイルス感染症対策で試食は自粛する。和っこ漬けや切り干し大根などの販売は例年通り行う予定。
このほかに同市豊田有賀の「ザゼンソウの里公園」で行われるザゼンソウ祭りのイベント用にも400本を用意している。

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