JA上伊那は2月22日、伊那市狐島のJA本所で臨時総代会を開いた。
本人出席8名、書面出席449名の合計457名が出席。米穀施設第2次再編と第2次再編に伴う固定資産の取得についての2議案を審議し原案通り可決した。
同JA管内で生産される米は、販売高の約3割強を占める主要作物。その中でも米穀施設を利用した出荷は全体の75%以上を占め、「かみいな米」としての市場評価と安定販売につながっている。
一方で多くの施設が建設後40年以上経過し、老朽化による機械更新や修繕に毎年多額の経費を投じて維持している。また、集塵設備などの機能低下による粉塵飛散なども問題化しており、施設の運営継続が困難となることが想定される。
そこで同JAは「米穀施設再編検討委員会」を設置。実需者の要望に応える「かみいな米」の品質維持・向上をめざすこと、乾燥調製に関する生産者の施設投資および作業負担を最小限とする役割を果たすことを目的に米穀施設第2次再編を提案した。
第2次再編では宮田・赤穂(駒ヶ根市)・中川のカントリーエレベーター・ライスセンターを廃止。飯島町の旧飯島果実選果場の建物を利用して新たに南部カントリーエレベーターを新設する。また、伊那市美篶の美篶4号カントリーエレベーターは受入ラインの増強と乾燥機増設を行う。
可決後のあいさつで御子柴茂樹組合長は「米を中心とした地域の農業を担う運営に責任を持って取り組んでいく。先の見通しにくい世の中ではあるが、新しいJAづくりに向けて皆さんとともに進んでまいりたい」と礼を述べた。