各地域で麦追肥指導会 多収・高品質な麦生産目指す

JAあづみ
生産者に説明する谷口主任(中央)と資料を確認する生産者(手前)
生産者に説明する谷口主任(中央)と資料を確認する生産者(手前)

JAあづみは14日、21日の2日間、管内3会場で令和4年産麦追肥指導会を開いた。適期追肥作業を呼び掛け、多収・高品質な麦生産を目指す。
14日、安曇野市穂高の有明出張所で開いた指導会には、穂高地域の生産者23人が参加。松本農業農村支援センター技術経営普及課の谷口岳志主任を講師に招き、令和4年産の生育状況を確認、適期追肥作業や湿害対策などについて学んだ。毎年、本格的な農繁期を迎える前のこの時期に開いている。
谷口主任は「麦類は収穫までの追肥が収量や品質に直結する」とし、1回目の追肥は「茎数確保」を目的に茎立期の2月末~3月上旬頃。2回目は粒の肥大・タンパク向上による「品質向上」を目的に止葉展開期の4月末~5月上旬を目安に、窒素成分2~3キロ/10アール目安に施肥することが望ましいと呼び掛けていた。
同JAの麦生産量は県全体の約3割を占め、トップクラス。日本麺用の「しゅんよう」「ゆめきらり」などを中心に、管内全地域で760ヘクタールを栽培している。市場関係者からは品質の高さや出荷量など、好評を得ている。令和4年産の出荷計画は約2,600トン、生産販売高は5,000万円を見込んでいる。
生産者は「品質向上にこだわり、良質な麦を生産者に届けたい」と話した。
穂高地域営農センターの太田駿作営農指導員は「適正な追肥作業を呼び掛け、昨年を上回る麦の出荷に繋げたい」と意気込んだ。

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