2021年分の所得税等の確定申告受け付けが16日、全国の税務署で始まった。
これを受け、JAあづみ青色申告会は22日までの間、農業従事者などの会員向けに「確定申告個別指導会」を開いている。管内4会場で開き、完全予約制。相談時間は30分ほど。自らの経営の把握と分析により、経営・技術改善を目指す。
16日、松本市の梓川支所で開いた指導会には、関東信越税理士会松本支部から税理士1名を招き、5人が申告手続きを行った。
参加者らは「農機具の減価償却」や「扶養控除の条件」、「医療費控除」「各種保険料控除」などについて質問し、自身の「農業経営」について相談していた。
コロナ禍で自宅のパソコンやスマートフォンで申告できる電子申告納税システム「e-Tax」の利用が増えているものの、同会は節税対策や農業経営などについて税理士から直接アドバイスが受けられると好評だ。昭和57年から毎年開催しており、昨年度は106人が参加した。
リンゴ農家は「毎年参加しているが、税金のプロである税理士に申告内容が間違いないか確認してもらえるので安心する。節税のアドバイスももらえて満足している」と話した。
今後、3月18日に安曇野市堀金のJA広域営農センターで「消費税申告個別指導会」を開催する予定だ。