JAが親元就農者・新規就農者を支援

JA洗馬
北沢組合長(右)から目録を受け取る中村さん
北沢組合長(右)から目録を受け取る中村さん

JA洗馬は、平成23年度に制定した「JA洗馬農業振興生産拡大支援事業実施要領」に基づき、毎年「生産販売ビジョン」というJA独自の補助対策に取り組んでいる。令和3年度に対象としたのは、土づくり、生産拡大支援、生産安定対策、就農支援などの事業と、ハウスや資材の導入助成など多岐にわたる。また、JA洗馬子会社の株式会社ドリームファーム洗馬から独立し、管内で新規に農業を始める農業者にも独自の支援金を贈っている。
2月15日は、支援事業のうち、就農支援金の贈呈式を本所役員室で行った。
洗馬下小曽部地区の中村淳さんは、「生産販売ビジョン」の一つで、農家である親元に就農する予定の50歳未満の農家後継者またはその配偶者を対象とした就農支援準備金に対して今年度申請し、理事会で承認を受けた。就農以前は会社員として農業機械販売と修理の仕事に26年間携わっていた中村さんは、今年1月からレタスとキャベツを栽培する親元で農業を始めた。「農業を継ぐことは、学生の時から決めていた。農家として生き残っていくためには、教えてもらったこと以上に新しいことにも取り組んでいかなければいけないと考えている」と意気込みを話した。
松本市波田の中野邦俊さんは、株式会社ドリームファーム洗馬を1月末に退職し、2月から洗馬地区内で新規就農した。家族と過ごす時間を大切にしたいという思いから農業転職を決意し、株式会社ドリームファーム洗馬で4年弱学んだ経験と技術を活かし、レタス、キャベツ、スイートコーン、ビーツを栽培する予定。「今は、農業をもっと早く始めていたら、という思いもある。さらに技術を習得して、それを若い人たちに伝えていきたい」という夢を話してくれた。
贈呈式で目録を手渡した北沢泉代表理事組合長は、「洗馬地区のみんなが注目、期待しています。JA洗馬はこれからも応援しますので、頑張ってください。」と激励の言葉を掛けた。

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