食の大切さを伝える小麦づくり JAみなみ信州女性部「Spica」

JAみなみ信州
麦踏みを行う児童
麦踏みを行う児童

JAみなみ信州女性部喬木支部のフレッシュミズグループ「Spica(スピカ)」は8日、喬木村の喬木第一小学校5年生を対象に、同校近くの約8アールの畑で小麦の麦踏み体験を行った。同グループメンバー3人が講師となり、参加した5年生2クラス54人がおよそ30分ほど作業を行った。
スピカは「自分たちの手で作った小麦を使ったパン作りをしてみたい」と同村のメンバーが集まり8年前から遊休農地を活用した小麦栽培を始め、安全安心な小麦粉を地域の方にも食べてもらいたいとAコープたかぎ店でも販売する一方、子供たちにも食と農の大切さを伝えたいと地元の保育園や小学校で食育活動も続けている。
スピカメンバーの高橋聡子(たかはし・さとこ)さんは「小学生と行う作業は私達にとっては2年目ですが、この子たちにとっては初めてのこと。収穫までの作業を通して様々なことを感じてもらいたい。農業に興味を持ってもらうことは私達や地域にとっても大切なことなので、しっかりと伝えていきたい」と話した。
昨年11月に児童と種まきした小麦の種は、今冬の強い寒さから2cmほどの芽が出たところで例年より若干遅れているという。スピカメンバーから「小さな歩幅で軽く踏んで」と指導を受けた児童は一列に伸びた芽を横歩きし踏む作業を行った。作業中児童は「うどんが食べたいな」「早く収穫したい」など収穫を待ちわびる様子も見せた。
5年2組の佐川尚吾(さがわ・しょうご)教諭は「児童には作業を通して農家の皆さんの大変な思いを感じ、感謝の気持ちを持ってもらえるとうれしい。地域の方々から貴重な体験をさせてもらい、ありがたい」と感謝した。
今後、春の4月に草取りを行った後6月に収穫を予定し、収穫した小麦を使ったピザづくりの調理実習を計画する。

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