JAあづみ管内の住民でつくるNPO法人「JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん」のグループの一つで、搾油用に菜の花やヒマワリを栽培する「菜の花プロジェクト安曇野」は15日、同JA管内の学校給食センター5施設に菜種油23本(1本=660ml)とヒマワリ油65本(1本=280ml)を寄贈した。
安曇野市豊科の同法人の事務所で贈呈式が行われ、細萱富子代表(70)らが今年度搾油した油を各センター長に手渡した。
同市の小笠原正明中部学校給食センター長は「貴重な油を贈呈いただきありがたい。油は給食の調理に使用し、子供たちには給食だよりなどでPRしていきたい」と感謝していた。
同プロジェクトはJA管内の住民が会員登録し、生きがいづくりの一環として、ナタネやヒマワリを原料に食用油を作っている。安全で安心できる油を地元の子どもたちに食べてほしいと、平成16年から毎年、管内の学校給食センターに贈っている。今年度は菜種油363キロ、ヒマワリ油198キロを搾って、その一部を寄贈した。
細萱代表は「不純物が入っていない純粋な本物の油の味を児童のみなさんに楽しんでもらえたら嬉しい」と話した。
プロジェクトメンバーで同法人の池田陽子理事長は「16年続けてきた活動もメンバーの高齢化などの影響で途切れてしまう不安があり、油を食べた児童の率直な感想を教えていただきたい。その声が今後の活動の励みになる」と各センター長に要望していた。