JAグリーン長野は1月31日の理事会で、「令和3年度 地区懇談会」の中止を決定した。新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の適用とともに、組合員の健康と安全を最優先にしたものだ。
JAは地区懇談会を「組合員との対話の重要な機会」に位置付け、支所・地区ごと2月8日以降一か月間、145会場で縮小・短時間など感染対策を講じて開催する方針で準備してきた。しかし、長野市内での感染者が増え、開催日程も重点措置期間と多くが被るために、理事会で協議し、初の中止を決めた。
これに伴い、JAでは、2021年度事業実績(12月末)や2022年度事業計画、22年度から24年度の中期計画を掲載した「地区懇談会資料」を2月上旬、広報誌とともに組合員に配布。あわせて、中止のお知らせと「質問意見要望書」を挟み込み、組合員に提出を呼びかける。また、開催を予定していた期間中、ホームページに専用の投稿フォームを設置し、インターネットからの意見収集にも取り組む。組合員から挙がった声は、内容を精査するとともに、支所・事業部・理事会で共有し、広報誌等を活用して返答するほか、改善、また事業への反映に努める。神農佳人組合長は、理事会で、「開催の方針で進めていたが、開催するには非常に厳しい状況。中止の分、組合員の意見収集へ万全の体制を期したい」と話し、「組合員の声を反映させた事業運営」を改めて目指す方針を示した。