支所再編完結 3年かけて18支所→5支所へ

JAあづみ
千國茂組合長(右から6人目)や関係者による除幕式
千國茂組合長(右から6人目)や関係者による除幕式

JAあづみは24日、安曇野市に新「穂高支所」を開所した。これにより「事業基盤再編マスタープラン実践計画」に基づく、2019年から進めてきた18支所を、旧行政区を基本とした5支所にする「支所再編」が完了した。
同日、除幕式前に開いた開所式には総代会長や女性総代、地区担当理事、JA役職員ら約50人が出席。
千國茂組合長は冒頭のあいさつで「穂高地域やJAあづみにとって歴史的な日になった。これまで築きあげてきた地域農業や協同活動を、新穂高支所、穂高地域営農センター、有明出張所、北穂高・西穂高ふれあいセンターを拠点として進めていく。開所はゴールではない。本日を機に新たな発展を期すスタートの日である」と力を込めた。
同市穂高地域の旧4支所のうち北穂高、西穂高支所の金融窓口(信用店舗機能)を新「穂高支所」に集約し、統合。充実した組合員対応や組織活動の活性化を目的とする「くみあい員課」を新設した。金融窓口を移管した北穂高、西穂高の旧支所にはそれぞれATM(現金自動預払機)を設置、既存の建物は一部改装のうえ、営農活動、組織活動、相談活動など組合員の拠り所となる「地区ふれあいセンター」として活用する。
旧有明支所は、貯金や貸出金などの事業利用が旧18支所の中でも特に多く、同市穂高地域西部に位置する事から金融店舗機能を残し、穂高支所有明出張所として再スタートした。
同JAは17年2月の臨時総代会で、本支所再編計画などを盛り込んだ組織改革の指針「事業基盤再編マスタープラン」を決議。各地域の組合員と協議を重ね、再編スケジュールなど具体的な実践計画を策定。19年10月、堀金地域の2支所を「堀金支所」に、20年度は松本市梓川・安曇・奈川地域の5支所を「梓川支所」、安曇野市三郷地域の3支所を「三郷支所」にそれぞれ統合。21年度には豊科地域の4支所を「豊科支所」に再編してきた。
再編を機に持続可能な経営基盤の確立・強化や経営の効率化を行うとともに、本支所の老朽化対応を随時進めていく。これまでに誕生した新支所を拠点に地域の特性を活かした支所づくりを推進し、組合員との関係性の更なる強化も図っていく。

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