請負剪定を今年も実施/地域の果樹農地を維持/七久保果樹研究会

JA上伊那
丁寧に選定作業を行う会員ら
丁寧に選定作業を行う会員ら

飯島町の七久保果樹研究会は1月11日から高齢化などで作業ができない果樹園の請負剪定を始めた。果樹の生産にとって重要な剪定作業を請け負うことで、地域の果樹農地の維持に貢献。また、会員の知識や技術を磨く場にもなっている。
同研究会は請負剪定を始めて72年。近年では、高齢化で冬の作業が難しい農家や、専門技術を持たない兼業農家などから依頼を受け剪定作業を行っている。今年は周辺町村を含む農家9軒から依頼があり、全部でリンゴ1.1ヘクタール、ナシ1ヘクタールの果樹園で作業した。
1月18日には同会員10人全員で、飯島町七久保地区にあるリンゴ園の作業を行った。会員らは樹全体を見渡しながら、枝を選び、手際よく剪定ばさみやのこぎり、チェーンソーを使って剪定。農薬散布作業や日の当たり具合をイメージしながら丁寧に作業を進めた。
同研究会の早稲田大輔会長(39)は「技術が必要な剪定作業を請け負うことで、地域の果樹園を守っていきたい。また、請負剪定を通して会員同士の交流を深め、学び合っていく」と意気込んだ。

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