信州味噌を学ぶ/講師別セミナーで課外活動

JA信州諏訪
味噌づくりを体験する受講生
味噌づくりを体験する受講生

JA信州諏訪組合員講座「料理教室」は1月中旬、茅野市の丸井伊藤商店丸井発酵パークで「味のミニ散歩!発酵パーク見学」を行った。受講生とJA職員計22人が参加し、天然味噌蔵を見学。伝統的な味噌づくり体験を行い、故郷の味「信州味噌」への理解を深めた。
同講座は月1回、JA施設での料理講習を行っている。今回は、課外活動として初めて企画した。
受講生は、同パークの伊藤英一郎社長(59)から味噌の種類や製造工程の説明を受けた。同パークには4つの蔵があり、いずれも昭和初期に建立。背丈よりも大きな味噌樽が並んでおり、現在も仕込み蔵として使用されている。
伊藤社長は「味噌は米と大豆の割合で、甘さやコクが変わってくる。私たちは塩分控えめ、麹本来の甘みを生かした当社だけの信州味噌をつくっています」と呼びかけた。
味噌づくりでは、皆で協力して、蒸した大豆と塩、米糀のほか、丸井伊藤商店の味噌を水で溶いた「タネ味噌」を混ぜ、こね合わせた。約20分後、充分に混ぜ合ったことを確認し、人数分に子分け。各々、桶に詰めて持ち帰った。2~3カ月で発酵し、自家製味噌ができあがるという。
最後に、同パーク名物で、味噌好きな貧乏神が祀られる「貧乏神社」を参拝。新型コロナの収束や自身と家族の健康長寿などを祈った。
受講生は「テレビなどで注目されている施設と知っており、今日は来ることができてよかった。つくったみそがどんな味になるか楽しみ」と話していた。

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