兼業・担い手向け 土曜日にせん定学ぶ

JAグリーン長野
せん定に挑戦する生産者
せん定に挑戦する生産者

JAグリーン長野りんご部会篠ノ井支部のうち長野市篠ノ井瀬原田地区で組織するりんご部会瀬原田地区は1月15日、同地区ほ場でリンゴのせん定講習会を開催した。今回の講習会は平日に開催している部会講習会とは違い、「土曜日」に企画。兼業の生産者の参加促進を狙った。また、会場は今春伐採を予定するリンゴ園。「研究や後世の実技習得・勉強のために活用してもらえればうれしい」という園主の申し出により、参加者が実技も行える実践的講習会が実現した。支部の生産者25人が出席し、営農技術員から講義を受けるとともに、せん定に挑戦したり、他生産者の実技を見て情報を交換しながら技術を高めた。
営農技術員は、りんご「ふじ」とその他品種のせん定の違いのポイントを説明しながらふじの樹を見本にせん定を実演。「理想樹形の“葉”の形になるように、また、なっているかを全体を見ながら進めてほしい」と説明した。その後、せん定はさみやノコギリを持ちよった生産者がせん定に挑戦。営農技術員やベテランの生産者に教わりながら恐る恐る切っていた。
若手の生産者からは「失敗しても大丈夫というなかでできてやりやすく、非常に贅沢な講習会をさせてもらった」「普段講習会に参加できなかったので、とても勉強になった。全体をイメージするなど、まだまだ分からないが、ベテランの方に見てもらいながら切ることができて良かった」と話した。冨田幸一地区長は「普段の講習会ではあまりお見掛けしない、新鮮な顔した方(若い方)が来てくれてとてもうれしい。ぜひこれからも参加していただくことができるようになればいい」と話した。
JAでは、新規就農者向け等のグリーン農業講座などは土・日曜日に、果樹セミナーは平日または土日に開催し、生産部会対象の講習会は平日に地区・支部ごと開催している。今後生産者の要望を聞きながら、兼業向けの講習会開催も検討する考えだ。

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