小正月の伝統行事まゆ玉飾り/今年の豊作を願う/JA上伊那中川支所、デイサービスなごみの家

JA上伊那
まゆ玉作りを楽しむ参加者
まゆ玉作りを楽しむ参加者

JA上伊那中川支所と飯島町のデイサービスなごみの家は1月11日、まゆ玉飾りを作り今年の豊作を予祝した。同支所では地域の養蚕の歴史と伝統文化を継承することを目的に毎年まゆ玉飾りを行っている。
まゆ玉飾りは養蚕が盛んだった上伊那地域で、蚕の無事な成長や農作物の豊作を願って行われてきた伝統行事のひとつ。練った米粉で蚕のまゆの形を作り、ソヨゴなどの枝に刺して枝を垂らすことで農作物の「稔り」を表現している。
この日、中川支所では生活部会員や助け合いの会のメンバー4人と同支所の職員が参加。食紅で色付けした赤や緑の生地を用意し、まゆ玉を作りソヨゴに飾り付けた。参加者は「子供の頃を思い出しながら楽しく、まゆ玉を作ることができた。今年は昨年よりも上手に作ることができてよかった」と笑顔で話した。
まゆ玉飾りは同支所で10年以上前から行われており、毎年恒例の行事となっている。以前はなごみの家の利用者を支所に招き一緒にまゆ玉飾りを作っていたが、昨年から新型コロナウイルス感染症対策として交流は中止。まゆ玉の生地など材料をなごみの家へ届け、それぞれでまゆ玉飾りを作り伝統行事を楽しんでいる。
完成したまゆ玉飾りは同支所やなごみの家でそれぞれ飾られた。このうち同支所では小正月の14日まで窓口ロビーに飾られ、来場者を楽しませた。

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