トルコギキョウの播種作業を開始/長野県一の生産地を目指す

JA上伊那
専用の播種機で種をまく組合員
専用の播種機で種をまく組合員

JA上伊那管内でトルコギキョウの播種作業が1月6日に始まった。トルコギキョウの播種は伊那市東春近の農事組合法人いなアグリバレーが全量を担っている。同法人では、他産地への供給分も合わせて5月中旬までに約380万本分の播種を行う予定。上伊那では今年230万本の出荷を目指している。
管内のトルコギキョウはオリジナル品種が特徴であり、上伊那で育種された品種を育苗。同JAの花卉部会に所属する生産者へと供給している。オリジナル品種は現在50品種以上で、上伊那の出荷量の90%以上を占める。
この日、同法人の組合員で管内のトルコギキョウ生産者でもある約20人は、400枚のセルトレーに土詰めや播種、潅水作業を行った。播種後のセルトレーは25度に設定された専用ハウスへ並べられ、約2カ月かけて育苗される。1センチほどまで育った苗は3月中旬から7月下旬までに約90戸の生産者へと届けられる。
播種作業には同JAの営農指導員も参加。一緒に作業を行うことで、生産者との情報交換や交流を深める良い機会となっている。
同法人の橋爪恭治副組合長(51)は「丁寧な作業で良質な苗を提供できるよう心掛け、長野県一の生産地を目指していく」と力強く話した。

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