ダルマに願いを込めて

JAグリーン長野
ダルマに目を入れる生産部会役員
ダルマに目を入れる生産部会役員

JAグリーン長野は1月7日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで「令和4年流通センター・共選所だるま入瞳式」を開いた。生産者・生産部会代表とJA役職員49人が出席。2022年の生産販売高58億円必達と五穀豊穣と農作業安全を願い11体のダルマに瞳を入れた。
式典では、神農佳人組合長が、21年の生産者の出荷とJA事業への協力に感謝を述べるとともに、「天候不順や数十年に一度だった災害が、毎年気象災害が発生するものという覚悟で対応に当たらねばならなくなってきている。台風などは起こらないほうが良いが、あったときにどのような対応をするかが農協の使命でもある。生産者のみなさんにお知恵を借りながら進めていきたい」と改めて、JAへの協力を求めた。
生産者を代表し、3人があいさつ。小山英壽果実専門委員長は「果実は今年こそ35億円を必達したい。これには一人当たり12万円ほど収入を増やしていただくことだが、優良な品種がでてきており、これを土台にすれば決して困難な数字ではない。生産者総動員で凍霜害対策に万全を期し、35億円必達に向かっていきたい」と話した。峯村哲夫野菜・花き専門委員長は、「昨年は野菜が安値と非常に苦労した年だったが、今年は高値販売を狙いたい。生産者が高齢化するなか、部会委員を増やし、生産者・JAが協力し良い年にしていきたい」と決意表明。山崎圭次きのこ専門委員長は「農業者は毎年一年生で、何があっても不思議ではないが、それに対応するだけの、先人たちが作り上げてきた近代生産技術、私たちが学ぶ現代の農業技術を合わせ、加えて未来の農業生産技術に向かって技術を学び前進をしていくことが非常に大切。自然という大きなキャンパスに、一人一人の農業技術によって果実・野菜・きのこと素晴らしい品質の農産物を作り、描きあげていかなければならない。12月31日に今年は良かったと思える年にしていきたい」と語った。
ダルマにはJA役員、生産専門委員会代表、生産者代表、JA職員の順で、左目に黒々とした目を書き入れ、一本締めで祈願した。
JAグリーン長野生産部会では、21年12月末時点の生産販売高は49.6億円余(前年対比95.4%)。果実品目に発生した凍霜害や降ひょう等の気象災害の影響を大きく受けている。2月末まで鋭意販売に努めるとともに、2022年は、JAと生産者が協力し気象災害への対策等を検討実施しながら、農産物の品質向上と出荷量の確保に取り組みたい考え。

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