小谷村特産品「雪中キャベツ」収穫・出荷はじまる

JA大北
雪中キャベツの初出荷を迎えたJA直売所
雪中キャベツの初出荷を迎えたJA直売所

長野県小谷村で、同村の特産品である「雪中キャベツ」の出荷が1月6日に解禁となり、直売所などへの出荷が始まっている。
同村の特産品として毎年生産が行われている雪中キャベツは、収穫期を真冬に合わせ、根をつけたまま雪の下で育てるため、一般的なものに比べて甘みが強いのが特徴で、大変人気がある。また、商品のブランド力強化や生産技術の統一化などを図るため「信州おたり雪中キャベツ生産組合」も立ち上げている。
出荷を前に1月5日には同村内のほ場で目揃え会を開いた。目揃え会には村内の生産農家ら6人が参加。JA大北北部営農センター小谷センターの営農指導員より、収穫したばかりの雪中キャベツを見ながら、出荷の規格や出荷時の注意、品質の低下につながる病害等について説明があり、参加した農家らは再確認していた。また現在の栽培品種「四季穫」とあわせて試験的に栽培を行っている凍みなどに強い品種3種について試食も行い、農家らはしっかりと味を確かめていた。
今期は、約90アールに約19,000本の苗を定植。苗については2019年より全て同村内で育苗を行い、同村の気候に慣らすことで、品質の向上を図っている。そして、今年は降雪が昨年よりは遅かったが、安定した積雪や気温の冷え込みもあり、甘みがしっかりとのった高品質のキャベツが完成した。玉の大きさも2キロ程と平年並み。収穫量は10,000玉を見込む。1月中をピークに収穫、出荷作業が行われる。1月7日より同JA農産物直売所「ええっこの里」での販売を開始。雪中キャベツは同JA直売所のほか、同村の道の駅や県内一部スーパーなどでも販売される。

MENU