小玉スイカ栽培講習会/来年度から本格的に作付けを推奨

JA信州諏訪
スライドショーを用いて行った小玉スイカ栽培講習会
スライドショーを用いて行った小玉スイカ栽培講習会

JA信州諏訪営農部は12月24日、管内のJA施設で「小玉スイカ栽培講習会」を開いた。組合員・地域住民ら26人が参加。小玉スイカの栽培方法を学び、来年度からの作付けを検討した。
2021年度現在、米穀・野菜・花き・畜産など管内農畜産物の年間販売金額は約85億円。しかし、近年の高齢化による生産者の引退や異常気象の影響を受け、今後の生産量は減少が懸念されている。JAは更なる生産振興に向け、新たな品目を検討してきた。
小玉スイカは夏場の高温化に栽培が可能で、核家族の増加による需要の高まりが見込める品目。このことから今年4月下旬から、同部農業振興センターの職員が試験栽培を行った。
当日は、同センターの柳沢輝佳課長代理が小玉スイカの全国生産状況や試験栽培の過程を報告した。5月下旬、原村のほ場に苗を定植。親つるの株元の子つるを除去する「整枝」、雌花と孫つるの整理やつる引き、雄花の花粉を雌花に受粉させる「交配」、果実を守るためにプラスチック皿を敷く「玉敷き」などの各作業を行ったようすを、スライドショーを用いて説明した。
柳沢代理は「目標の収穫玉数までは及ばなかったが、8月盆の出荷に間に合うことができた。さらに収量を増加する方法や需要期に合わせた出荷など、改善すべき課題はあるが、小玉スイカは甘くておいしい。来年も講習を続けていくので、ぜひ栽培に取り組んでみてほしい」と呼びかけた。
講習会終了後、参加者に来年度作付け用の苗の注文書を配布した。JAは来年、ほ場準備前の時期にも現地等で小玉スイカ講習会を行う予定。

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