営農指導員1人一研究成績発表会

JA信州諏訪
1年間の研究成果を発表した1人一研究成績発表会
1年間の研究成果を発表した1人一研究成績発表会

JA信州諏訪営農部は12月23日、富士見町のJA会館ふじみで1人一研究成績発表会を開いた。JA役職員30人が出席し、営農指導員18人が地域で抱える課題等テーマを設け、担当品目の品質・収量の向上や新品目の栽培技術確立に向けて行った1年間の研究成果を発表した。
審査の結果、同部農業振興センターの柳沢輝佳課長代理が最優秀賞、富士見町営農センターの矢﨑成伸指導員、原村営農センターの三澤彩華指導員が優秀賞を受賞した。
同会は営農指導のレベルや質を向上し、諏訪地域の農業振興に寄与することを目的に、平成28年から開いている。小松八郎組合長ほかJA役職員が「試験内容の有効性」「地域への普及性」「表現力」などの観点で審査。一定の成果が得られた内容は、生産部会を通じて生産者に周知し、農業所得の向上につなげている。
研究テーマは、夏場の高温下での農産物品質確保対策や病害虫防除に新たな手法を用いた試験、カーネーションの最適な摘芯時期の再検討など。生産者の協力のもと、ほ場での試験を行い、結果を表やグラフを用いて見やすくするとともに、今後の展開方法をまとめて発表した。
最優秀賞の柳沢代理は「小玉スイカの導入に向けた試験栽培」について発表した。小玉スイカは近年の高温下でも栽培に取組むことができ、市場においても優位性が期待できる品目として紹介。栽培方法の詳細から市場出荷までの過程を報告した。「収量や出荷時期の調整など課題はあるが、甘くておいしい小玉スイカを栽培できた。管内の農産物生産振興に向けた新たな品目として、来年度から生産者に栽培を積極的に進めたい」と訴えた。
職員は「新品目を栽培し、市場出荷まで行ったことを分かりやすくまとめてあり、とても信頼性及び普及性が高い研究だった。今後の品目推進に注目していきたい」と評価した。
優秀賞の矢﨑指導員は「水稲条播直播栽培における発芽試験 生育スピードの調査」、三澤指導員は「アネモネ栽培における冷房育苗による立茎数向上に向けた技術の検討」について発表した。

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