「酪農家のおもてなし牛乳」販売/消費拡大と生産者支援/JA上伊那畜産課

JA上伊那
「おもてなし牛乳」を手渡す御子柴組合長(右)
「おもてなし牛乳」を手渡す御子柴組合長(右)

JA上伊那営農経済部畜産課は牛乳の消費が落ち込む年末年始に合わせ、上伊那の若手酪農家が企画、開発した「酪農家のおもてなし牛乳」を販売した。
2021年は夏場が比較的冷涼だったことで乳量が増加しているが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり業務需要が低迷。また、年末年始は学校が休みに入ることで牛乳の消費がさらに落ち込むことが懸念される。全国的にも生乳の余剰が予想され課題となっている。
このような状況の中、牛乳を購入することで酪農家支援に協力したいと伊那食品工業株式会社より購入の申し出があり、12月28日、同社へ「酪農家のおもてなし牛乳」500本を販売した。当日は同JAの御子柴茂樹組合長が同社を訪れ、塚越英弘代表取締役社長に手渡した。手渡された「おもてなし牛乳」は社員へ配布される。御子柴組合長は「企業への販売は今回が初。同社が販売しているかんてんぱぱ製品『牛乳寒天の素』とともに味わってほしい」と笑顔を見せた。
ほかにも、同JAでは伊那市や箕輪町の各行政の協力のもと牛乳の消費に取り組んでいる。12月27日には伊那市役所で特価販売。年末年始に合わせて箕輪町にある同JAの直売所、ファームテラスみのわでは数量限定の無料配布を行っている。
同JA営農経済部畜産課の堀内実課長は「酪農の一大産地である上伊那。1本でも多く牛乳を販売し生産者を応援していく」と意気込んだ。

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