JA上伊那と上伊那農政対策委員会は「すこやかフードバンク事業」に賛同し、南箕輪村社会福祉協議会へ村内で生産された特別栽培米「風の村米だより」を年間で500kg無償提供する。12月13日に村社協の生涯活躍交流センター「こもれびの家」で開かれた贈呈式で、JAの白鳥健一営農経済担当常務から村社協の宮下努会長へ米を手渡した。
同事業は新型コロナウイルス感染症が長期化するなかで失業や休業等により、食に困る子育て世帯を応援することを目的に今年初めて実施。保育園や小中学校の長期休業に合わせて、希望世帯へ米や他企業が提供したレトルト食品などを無料配布する。同JAはSDGsの基本的な考え方にも合致することから賛同し、今回は米230kgを提供した。残りは今後の長期休業の際に改めて提供する。
白鳥常務は「村の生産者が気持ちを込めて栽培した米を食べて、健やかに成長してほしい。地元の農畜産物の大切さを感じてもらいたい」と期待した。宮下会長は「米の提供により今回の事業が充実したものとなり大変うれしい」と話し、村を代表して藤城栄文村長も「村としても地産地消は重要と考える。村の米を食べた子どもに笑顔が生まれることに感謝する」と礼を述べた。