野沢菜漬けで利用客に感謝とPR

JAグリーン長野
野沢菜漬けを作る参加者
野沢菜漬けを作る参加者

長野市更北地区の生産者直売所「おいでや小島田」(同市小島田町)は12月18日、野沢菜漬け講習会を開催した。店舗利用者への感謝と利用拡大PRに向けた恒例の取り組みで、今年で4回目。昨年はコロナで中止したが、今年は感染が落ち着いていることから感染対策を講じ、口コミで集まった13人が野沢菜の切り漬けに挑戦した。
調味料にエーコープマーク品を使用、野沢菜は直売所会員で副店長の中島展明さんが持ち込んだ30kgを使った。企画者で副店長の岡澤シゲ子さんが中心となって作業を進行。切った野沢菜を袋に入れ、調味料を入れる作業を皆で手分けして、あっという間に作業を終えた。参加者からは「県外出身で信州のお漬物のつけ方を知れるきっかけになった」と声が寄せられた。出来上がった漬物は、1人1袋(1kg分)を持ち帰り、希望に応じてさらに販売。岡澤さんは「初めて参加していただく人もいてうれしい。ここにおやきの工房があるからこそできることでもあるので、この場所を生かして地域のファンを増やしたい」と、来年に向けて意欲を見せた。
「おいでや小島田」は10周年を迎えた生産者による直売所。JAグリーン長野の旧支所を活用し、週に1回営業している。会員は同市更北地区の生産者や地域住民あわせて約60人。4月3日から今年の営業を始め、12月11日に今年の営業を終えた。佐藤勝司事務局長によると、新型コロナにより、イベント等での外販が減り、売り上げは例年に比べてやや落ちているが、昨年比は100.8%を維持。会員女性たちで作るおやきも人気で、コロナの落ち着きから、秋冬のイベント等での需要も増えたという。10周年を記念し、会員には同店舗で使える商品券や10年のあゆみをを配布し、長年の事業継続を喜んだ。今後も、地域に定着する生産者による直売所として営業を続けていきたい考えだ。

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