地元の特産りんご栽培を知って 農家が小学生とりんご収穫

JAみなみ信州
収穫を喜ぶ児童ら
収穫を喜ぶ児童ら

松川町の子白農園は26日、同町の松川中央小学校3年生83人とりんごの収穫作業を行った。児童らはこれまで摘果作業や葉摘み作業、りんごに模様をつけるシール貼りなどを体験しりんごの成長を観察してきた。JAみなみ信州も作業を指導して協力。松川町は「くだものの里」として有名で、「この地域で育つ子どもたちに一度は果樹の栽培を体験してほしい」との思いで地元の子白農園と同小学校でりんごの食育活動を行なっている。
この日、児童は同JA営農部の今井悠哉技術員から収穫方法の説明を受け、前回オリジナルシールを貼ったりんごを探して収穫した。中にはうまく模様ができず残念がる児童もいたが、「日当たりが悪かったのかな」「模様が細かすぎたのかな」などとその原因を考察した。収穫を終えた児童は「前回の葉摘みのときよりりんごがずっと赤くなっていて驚いた」などと観察してきた感想を発表し、「収穫は楽しかったですか?」の質問に元気な声で「はい!」と答えた。
同校3年生担当の伊藤章子教諭は「りんごの成長を目で見て手で触れて体験してきたことでより学びが深まった。将来りんご農家になるかもしれない子どもたちの貴重な体験となり、たいへんありがたかった」と話した。
同園園主の子白渉さんは「子どもたちの喜ぶ顔が見られるのが一番嬉しい。くだものの里で育つ子どもたちには幼い頃に一度は果樹栽培を体験して知ってもらいたい。今後もぜひ活動を続けていきたい」と話した。

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