直売所で「夢」が叶った!/茅野市の名取さん 「ドライパセリ」を初めて販売

JA信州諏訪
ドライパセリを初めて販売する名取さん
ドライパセリを初めて販売する名取さん

JA信州諏訪直売所専門委員会A・コープ直売部会の名取みゆきさん(46)が11月19日、管内のA・コープ店と夢マーケット店の生産者直売コーナーで「ドライパセリ」の販売を始めた。新鮮なパセリが、たっぷりと詰まった逸品。9グラム入りと18グラム入りの2タイプがある。
名取さんは諏訪市出身で、結婚を機に茅野市へ移住。野菜づくりが上手な父親の影響と、自身の「おいしい野菜のつくり方を自分で研究してみたい」との思いから、2016年から本格的に農業を始めた。現在、約3アールのほ場でパセリを栽培。JA直売所への出品やJA集荷所出荷を行っている。
ドライパセリは、1年前から試作を開始。「家族の介護や子育てもあり、限られた時間のなかでも、自分にできることを見つけたい」「丹精込めて育てたパセリを上手に加工して、付加価値をつけたい」との考えがきっかけだった。味と香り、色のよいものをめざして試行錯誤を重ね、「収穫後、6時間以内につくるドライパセリがとてもおいしく、多くの人に食べてもらいたい」との思いに行きついた。
周囲に試食してもらったところ、「蓋を開けると、パセリのよい香りが広がる」「きれいな緑色。ぜひ販売してほしい」と大好評。パセリが苦手な子どもにも、おいしく食べてもらうことができたという。
今年は、7月上旬からパセリの収穫を始めた。ドライパセリ用は収穫後、洗浄し、茎と葉を手作業で分け、葉のみをオーブンレンジで加熱。粗熱を取って乾燥させ、小瓶に詰める。「1人での作業ということもあるが、茎と葉を分ける作業は時間がかかり大変。けれど、心を込めてていねいに行っています」と話す。1日に、約150~200gのドライパセリができあがる。
販売にあたり、パッケージにもこだわった。「購入して、そのまま使ってほしい」との思いから袋詰めではなく小瓶で用意し、手づくりのパンフレットも同封した。
名取さんは「ずっと自分の中であたためてきた夢をJA直売所で叶えることができ、本当にうれしい。さまざまな料理に振りかけたり、混ぜたりして、色鮮やかで香り豊かなドライパセリをぜひ多くの人に味わってほしい」と呼びかけている。

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